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M3 2024 秋 ご来場ありがとうございました!新作解説

みなさんこんにちは。 若草レコードの代表、東條です。

早速ですが、先日のM3 2024秋出展のご報告です。

いつもの若草レコードブース

今回も、たくさんの人に若草レコードの音源をお買い上げいただけました。 この場を借りてお礼申し上げます。 ありがとうございました!

JOXX 無限軌道 解説

今回の無限軌道のアルバムは、ラジオ好き、特にTBSラジオ好きなら気付いてもらえるかもしれないネタを散りばめてます。

ということで、全曲名がそもそも色々なラジオ局のコールサインだとのことでした。。JOAUとかJORFとか。。

ラップは頭が悪いという炎上しそうな誤植
  当初、無限軌道からは

「トラップとかシカゴハウスみたいな、バカっぽい頭悪そうな曲を作ってみようと思ってる」

と聞いていましたが、実際に聞いてみると「年齢とともに心地よいと感じるBPMは下がって来る」という無限軌道の持論を見事に裏切る、みょうに突き抜けたアッパーチューン(死語)が収録されていました。

今までとちょっと違う知能が低い音色をウワモノに平気で使っていながらも、よくよく聞いてみるとしっかりミニマルの手法を踏襲しているところは筋が通っているな・・・と感じます。

余談ですが、無限軌道と打ち上げをやっている時に「ミニマルなユーロビートって作れないかな」という話で盛り上がったことがありますが、自分はほぼ忘れていましたが、実は隠れて作ってそうですね。

「JOXX」は、通して聞いていると熱心なリスナーの皆さんならば、「ああ、いつもの無限軌道だ」とわかる内容だと思うので、曲の端々に散りばめられた小ネタを楽しんでいただきたいですね。

ジャケットのイラストの頭の悪い感じ、どうしたんですか?と聞いたところ、AIで生成したとのこと。
無限軌道がどういうプロンプトでこのジャケットのイラストを生成したのか気になるところです。

www.youtube.com

Don’t Look Back TJH8

tojoh8.bandcamp.com

Don’t Look Back

Xで次回はシューゲイザーっぽいのを作ると言ってしまったのをM3開催1週間前に思い出して、慌ててマイブラとかライドとか探してみたのですが、CDが一枚を残っていなかったです。

Wikipediaで、シューゲイザーを調べると深いディストーションギターとポップな甘いメロディと囁くボーカルが特徴だそうで。 どうすれば、そういう曲を脳内で生成できるか、あれこれ考えた結果思いついた設定。

ブルーススプリングスティーンの母校の高校生がラモーンズみたいな曲を作ったら、シューゲイザーみたいになるのでは?

フィルスペクターのようなポップなサウンドとノイジーなギターに載せて甘い囁くような声で歌うとシューゲイザーになるはずだというコンセプトで、 作詞作曲したのが「Don’t Look Back」です。

若い労働者を代弁するような歌詞(パワハラに苦しむ20代の後輩がモデル)と唐突な韻の踏み方などは、日本のブルーススプリングスティーンと言われていた、佐野元春氏も少しだけ意識しています。

Chaotic Dragon Laboratory

この曲は、無料配布用シングルの重音テトのイラストを描いていただいたShoow/祀さんのインスト曲「薬種問屋混沌街店」のコード感を耳コピで強引にベースラインを生成して、勝手なイメージで歌詞もつけたものです。

tojoh8.bandcamp.com

こちらは、元曲が収録されている「Chaotic Laboratory」
booth.pm

本当は90年代のBlurを目指していたのですが、仕上がりはジョンフォックスが抜けてダサくなった頃のウルトラヴォックスっぽいなと思っています。

Dad Synthseizer 303 2nd Edition

この曲は、無限軌道の無料配布シングル「Dad Techno」が原曲です。

mugenkidou.bandcamp.com

原曲のデータをもらった段階で仮題「HIPHOP303」だったのですが、異様に攻撃的な歌詞を作ってしまったために、無限軌道の曲名も影響をうけて変更されました。

「Dad Rock」という概念、つまり「お父さんが聞いてるようなロック」の話がXでも話題になることがありますが、テクノも高齢化が進んでいるので、TB303とかお父さん世代の楽器だなあと思って、勝手に「Dad Synthseizer」という概念を考えました。

物理シンセでライブを行うことを「マシンライブ」とわざわざ表現する時代ですので、シンセ機材はもはやお父さん世代のものなんだろうなと思います。 モジュラーシンセでもKORGでもベリンガーでも、楽器に貴賎はないので気にしないで機材おじさんライフを楽しもう・・・という曲です。

Synthseizer-Vによる英語ラップも、なかなかいい感じ(自画自賛)に決まっていますね!

ラップの一部引用ネタに気づいた人は、お友達になりませんか?(定期)

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最後に

DTMとか宅録って、自分で全部やる楽しさもあるのですが、他の人が自分にない想定外のことをやってくれるともっと楽しいと思います。
なので、歌ってくれる人、ギターを弾いてみたい人、ドラムを叩いてみたいとかいたらぜひご連絡ください。