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「WE ALL HIT GENERATE」(無限軌道の新作)レビュー

みなさんこんにちは。 若草レコードの代表、東條です。

「あいつらまだやってたのか?もう、創作意欲も減退して引退したんじゃね?」と思っていた人も多いのではないでしょうか?(定期)

早速ですが、新作の告知とレビューでございます。

4月26日に開催された年2回のイベントM3-2026春に出展しましたが、そちらで頒布した(ようやく頒布という用語に慣れてきました)新作の解説をします。

M3-2026春の若草レコードのブース

「WE ALL HIT GENERATE」無限軌道

無限軌道の新作は、10トラックが収録されたものです。
緻密に構築されたビートと、浮遊感のあるメロディ、そして実験的なサウンドデザインが融合した、独創的なエレクトロニック・ミュージックに仕上がっています(Gemini作)。
生成AIを音楽制作に使うことの是非は、SNS上でも論争が繰り広げられています。生成AIはもはや様々な分野でゲームチェンジを起こす存在と言って間違いありません。

80年代頃は、今や伝説のビンテージプレミア高級機となった某ドラムマシンすら制作現場で「な、生ドラムじゃないのかよ!」と言われるような扱いだったわけです。
昔も今も新しいテクノロジーをあえて使わないという選択はあると思いますが、積極的に使うことで新しいイノベーションが生まれる可能性も大いにあると思います。
「WE ALL HIT GENERATE」は、無限軌道のAIに対するスタンスを如実に表したタイトルでしょう。

mugenkidou.bandcamp.com

独断と偏見で何曲かご紹介させていただきます。

Subsurface Echo

どこまで続いてるんだここは!人の気配がまるでないな・・・

という映画のセリフのサンプリングからスタートするこの曲ですが、どうもSORA2で生成した動画からサンプリングしたものだそうです。
怪奇ホラー映画のサウンドトラックを彷彿させる雰囲気でありながら、サンプリング音を切り刻んでビートを組み立てていった無限軌道らしいトラックになっています。

kaitentAI

この曲は、過去に何度かセルフリミックスしたり無限軌道のことを知る人ならお馴染みのモチーフです。
「kaitentAI」とあえてAIを強調しているのでどういうことか想像できます。
しかし、冒頭の「カイテンタ〜イ」という掛け声?がAIなので、「おい、そんなことにAI使ってんのかよ!」と突っ込まれるのを見越してわざとやってるとしたらかなり上級者だな・・・と思います。

Pop in Bloom

シンプルなトラックでスタートして、徐々にシンセのリフやギターやサンプリングしたボーカルループが乗ってエンディングに向かってわずかに高揚していく感じ、元ネタを絶対に探せないサンプリングの良さが詰まっていますね。

「Disco Fever Tonight」

昨年秋のM3に合わせて無料公開されたものと異なるバージョンが収録されています。
こちらが昨年のバージョン
mugenkidou.bandcamp.com

Babylon Papers

先ほど紹介した「DISCO FEEVER TONIGHT」を初めて聴いた時に、「このタイトル、無限軌道が考えたんじゃないよね?」と聞
いてみたことがあります。

「人間が思いついても口に出せないタイトルだよ!」

今回もおそらくそうなのだと思います。
バビロン・・・日本でもさる俳優が多用したことで若干ポピュラーになったレゲエ用語をタイトルに用いた曲です。
無料版とも異なるダブ・アシッド色の強い仕上がりになっています。

Babylon Papers無料版
mugenkidou.bandcamp.com

It Came From Out There

本当に・・本当にきたんだな?

最後の曲も、謎のセリフのサンプリングでスタートします。
ヒップホップ的なトラックに都会的な鍵盤が乗ったおしゃれな感じかと思いきや、時折挟まれる不穏なセリフのサンプリングで奇妙な余韻が残ってしまうトラックです。

自分の気になった曲を抜き出してご紹介しましたが、バリエーション豊かで幅広い層に楽しんでいただける作品になっていると思います。

mugenkidou.bandcamp.com