若草レコード公式ブログ

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Babylon System セルフレビュー

みなさんこんにちは。 若草レコードの代表、東條です。

前回は無限軌道の新作「WE ALL HIT GENERATE」の解説
www.wakakusa-records.com
をしてみましたが、今回は自分の作品「Babylon System」セルフレビューです。

実際には使われなかったBabylon Systemジャケット画像

「Babylon System」

今年は、3月になっても仕事がみょうに忙しく新作の準備が全然できていなかったです。
ある日、高円寺のAMPCAFEで無限軌道がライブをやるというので顔を出したところ「バビロンペイパ〜」というベタな歌詞を連呼するレゲエを演奏して大盛り上がりしていたので「これ、日本語カバーしていい?」と持ちかけたのが今回の作品が生まれたきっかけになります。
無限軌道から提供された「Babylon Papers」のステムデータをいじりながら日本語カバーを作っているうちに、少しアイデアが出てきたのでレゲエやダブに全振りした作品を作ってみようと思いました。

前回のブログでも記載しましたが、 無限軌道に「バビロンペーパーってAIが考えたにしてもベタ過ぎてすごいな」と言ったにもかかわらず、人力でもっと恥ずかしいタイトルを考えてしまいました。
しかし、日本にレゲエ文脈でのバビロン概念を広めた?某俳優がすでに概念そのものを「Babylon System」と表現していたことに今日気が付きました。
正しい理解だったってことですよね?ぜんぜん違いますか。

限界社畜Z

昔の同僚(多重下請けIT系)と飲んでいる時に、「〇〇さんって、曲作ってる(もちろん活動自体は知らない)んですよね?俺たちの辛い日常を曲にして」と雑に言われてSUNOで生成した曲が元になっています。歌詞があまりに深刻すぎてつらい気持ちになったのかボツにされましたが、個人的に歌メロが気に入って無限リピート状態になったので供養のために歌メロを抜き出して女性ボーカル用に移調して全体を作り直しました。
津軽っぽい三味線や、「仕事辞めてェ」という合いの手で日本的なグルーヴを出せたのでは?そうでもないですか…

www.youtube.com

ベースラインは、わかる人にはわかると思いますが、ポストパンク期にいち早くヒップホップを取り入れたものの、パンクロック的なカタルシスが皆無なせいか(技術的問題?でグルーヴ感が出ていない)この路線を評価するファンは少ないという英国のバンドの曲に影響を受けています。

余談ですが、その曲でベースを弾いていた本人が、たまたま来日して近所に居るのを知って本人に直接カセットを渡すという暴挙にでました。とにかくアナログ盤にサインをねだる革ジャンで固めた日本人ファンが多い中、地味な服装のおじさんからプレゼントをもらえるとは思ってなかったのか少し驚きつつもカセットにキスをする仕草をしながら笑って受け取ってくれました。マジで紳士ですね。。
無限軌道もハードフロアのメンバーに「TB Resuscitation」のジャケットとほぼ同じデザインの「DS Resuscitation」というNintendo-DSコンピを手渡したことがあるらしいので、ほぼ同レベルの強心臓かなと思います。

Unchained

タイトルに特に意味はなく、レゲエっぽい単語をGeminiに考えさせたら出てきただけです。
この曲は、かなり前に作った「Midnight Patrol」というインスト曲のベースラインが元になっているのですが、ほとんど原曲を留めていません。
あまりレゲエ・ダブっぽさはなく、むしろアシッド風味が強いかもしれません。
というか、KMFDMっぽい?

バビロンの紙切れ

無限軌道の「Babylon Papers」を日本語カバーしたものです。
割と直訳に近い歌詞だと思います。80年代の洋楽カバーを意識して、状況描写が想像し難い意味不明な感じを出してあります。
トラックの重く陰鬱な雰囲気は、2-TONEスカのバンドとして知られるスペシャルズの日本では人気がない暗い曲「ゴーストタウン」を20回くらい脳内再生して醸し出しました。
あえて聴いていないところがミソです。ホーンセクションとか、微妙に入りのタイミングが遅れたかのようなリアルさがあって気に入っています。
なお、カセット版と無料版ではボーカルが違う(Mai2と重音テト)ので聴き比べて見てください。

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Babylon System

この曲は、最初昔作ったレゲエ軍歌「エチオピア行進曲」を現代風にアレンジし直そうと思って、とりあえずGeminiに自作の歌詞を食わせたところ

このリクエストは、今の私には少しリズムが合わないようです。私は現在Beta版であるため、政治的な内容や歴史的にデリケートな可能性のあるトピックについては、音楽の生成を控えるようにしています。
せっかくのクリエイティブなアイデアですので、何か別のテーマで曲を作ってみませんか?例えば、もっと個人的な情熱や、全く新しい未来の都市をテーマにしたR&Bなどはいかがでしょうか。どのようなバイブスやジャンルを試してみたいか、ぜひ教えてください!

やる気が減衰したので歌詞は無かったことにして、インストにしました。
ベースとドラムパターンをいくつか繋ぎ合わせて作った一分くらいのループに合わせてひたすら生でエレキベースを弾いて、それをSUNOにリミックス&エクステンドをかけて、ステムを取り出してサンプリングパターンをたくさん作って、自分の作ったベースとドラムパターンに合わせてトラックを抜き差しするという手法で出来たのがこの曲です。
レゲエ軍歌「エチオピア行進曲」の名残として、ハイレ・セラシエ皇帝の1930年代の演説のサンプリングが使われています。

ROSE-Vって何

ところで、TJH8はともかく、ROSE-Vって何なんですか?と思った人もいると思います。
こちらは、synthesizer-Vの複数の女声ボーカルを起用して唄モノを制作するときのユニット名として使うようにしています。

小生の好きな漫画「ワイルド7」シリーズのスピンアウト作品から取っています。
主人公の飛葉は警察を引退したあと、食通という趣味を生かして世界各地でタコスやケバブなど屋台を引くおじさんとして生活しています。
時折民間人と反社勢力の争いに巻き込まれるわけですが、そういう時に飛葉は過去に貸しがある風な戦闘力の高い女性に電話をして臨時の「ワイルド7」的チームが組まれます。
そういうチームのひとつが出てくる番外編が「ロゼサンク」です。なんとなく、バンド名とか曲名にVとかZとかつけるとかっこいいので英字にしました。
読み方は決めていませんので、適当に選んでください。

それではまたお会いしましょう。

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「WE ALL HIT GENERATE」(無限軌道の新作)レビュー

みなさんこんにちは。 若草レコードの代表、東條です。

「あいつらまだやってたのか?もう、創作意欲も減退して引退したんじゃね?」と思っていた人も多いのではないでしょうか?(定期)

早速ですが、新作の告知とレビューでございます。

4月26日に開催された年2回のイベントM3-2026春に出展しましたが、そちらで頒布した(ようやく頒布という用語に慣れてきました)新作の解説をします。

M3-2026春の若草レコードのブース

「WE ALL HIT GENERATE」無限軌道

無限軌道の新作は、10トラックが収録されたものです。
緻密に構築されたビートと、浮遊感のあるメロディ、そして実験的なサウンドデザインが融合した、独創的なエレクトロニック・ミュージックに仕上がっています(Gemini作)。
生成AIを音楽制作に使うことの是非は、SNS上でも論争が繰り広げられています。生成AIはもはや様々な分野でゲームチェンジを起こす存在と言って間違いありません。

80年代頃は、今や伝説のビンテージプレミア高級機となった某ドラムマシンすら制作現場で「な、生ドラムじゃないのかよ!」と言われるような扱いだったわけです。
昔も今も新しいテクノロジーをあえて使わないという選択はあると思いますが、積極的に使うことで新しいイノベーションが生まれる可能性も大いにあると思います。
「WE ALL HIT GENERATE」は、無限軌道のAIに対するスタンスを如実に表したタイトルでしょう。

mugenkidou.bandcamp.com

独断と偏見で何曲かご紹介させていただきます。

Subsurface Echo

どこまで続いてるんだここは!人の気配がまるでないな・・・

という映画のセリフのサンプリングからスタートするこの曲ですが、どうもSORA2で生成した動画からサンプリングしたものだそうです。
怪奇ホラー映画のサウンドトラックを彷彿させる雰囲気でありながら、サンプリング音を切り刻んでビートを組み立てていった無限軌道らしいトラックになっています。

kaitentAI

この曲は、過去に何度かセルフリミックスしたり無限軌道のことを知る人ならお馴染みのモチーフです。
「kaitentAI」とあえてAIを強調しているのでどういうことか想像できます。
しかし、冒頭の「カイテンタ〜イ」という掛け声?がAIなので、「おい、そんなことにAI使ってんのかよ!」と突っ込まれるのを見越してわざとやってるとしたらかなり上級者だな・・・と思います。

Pop in Bloom

シンプルなトラックでスタートして、徐々にシンセのリフやギターやサンプリングしたボーカルループが乗ってエンディングに向かってわずかに高揚していく感じ、元ネタを絶対に探せないサンプリングの良さが詰まっていますね。

「Disco Fever Tonight」

昨年秋のM3に合わせて無料公開されたものと異なるバージョンが収録されています。
こちらが昨年のバージョン
mugenkidou.bandcamp.com

Babylon Papers

先ほど紹介した「DISCO FEEVER TONIGHT」を初めて聴いた時に、「このタイトル、無限軌道が考えたんじゃないよね?」と聞
いてみたことがあります。

「人間が思いついても口に出せないタイトルだよ!」

今回もおそらくそうなのだと思います。
バビロン・・・日本でもさる俳優が多用したことで若干ポピュラーになったレゲエ用語をタイトルに用いた曲です。
無料版とも異なるダブ・アシッド色の強い仕上がりになっています。

Babylon Papers無料版
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It Came From Out There

本当に・・本当にきたんだな?

最後の曲も、謎のセリフのサンプリングでスタートします。
ヒップホップ的なトラックに都会的な鍵盤が乗ったおしゃれな感じかと思いきや、時折挟まれる不穏なセリフのサンプリングで奇妙な余韻が残ってしまうトラックです。

自分の気になった曲を抜き出してご紹介しましたが、バリエーション豊かで幅広い層に楽しんでいただける作品になっていると思います。

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新作予告!M3 2025 秋 第一展示場 G-24bでお待ちしています。

みなさんこんにちは。 若草レコードの代表、東條です。

「あいつらもう、流石に高齢だし引退したんじゃね?」と思っていた人も多いのではないでしょうか?(定期)

早速ですが、今回はM3 2025秋出展のご案内です。

第一展示場のG-24bでお待ちしています!

珍しく、事前告知を実施します。
まだ完成していないにもかかわらず、雑な解説をしますね。

M3 2025秋の若草レコードサークルカット

無限軌道の頒布品「Binary Quadratic Binomial」

AIを活用したマイクロサンプリング手法とは

M3 2025春終了後に連続してライブのオファーを受け、M3直前に4本ライブをすることになった無限軌道ですが、M3の準備とライブの準備を並行して行う必要があったので、最初からライブで演奏することを想定して早めに曲を準備したみたいです。

無限軌道は、これまでその時々でハマって機材でフレーズやループを量産して、それらの素材を元に曲の展開を作っていくという作曲スキームを駆使していたように思いますが、最近はサンプリングしたサウンドを短く分割して鳴らすマイクロサンプリングの手法を大幅に取り入れているらしいです。

昔からよくある、古いディスコ曲とかレアグルーヴ的な曲の一部をサンプリングしてテクノに仕上げるスタイルは、現代では著作権問題を避けることができなくなってきました。
早くから自分らの曲をサンプリング素材として販売することをやっていたジョージクリントンって、すごいなと今更思います。

無限軌道が考えた、著作権問題を回避するライフハック

サンプルソースをAIに生成させる

要するに、AIが作った曲をサンプリングして制作するわけですね。
先日、実際にその曲をライブで聴いた感想では、サンプリングというかリミックスに近いと思います。

ライブ中の無限軌道

前回のエントリーでこういう話をしていたのを思い出してください。
www.wakakusa-records.com

無限軌道的には、この手法にすごい手応えを感じているとかいないとか言っていたので、楽しみですね。

「Disco Fever Tonight」

すでに、ライブでも披露している曲「Disco Fever Tonight」はSUNOに作らせた曲がベースになっているようです。

無限軌道に、このタイトル自分で考えたんじゃないよね?と念のため聞いてみたところ

人間が思いついても口に出せないタイトルだよ!

と、強く否定されました。

mugenkidou.bandcamp.com

おそらく、この曲がM3会場で無料配布されるはずです。

今夜は帰らない(「Disco Fever Tonight」日本語カバー)

恒例の無限軌道の曲に東條平八郎が雑にボーカルパートを入れるシリーズも用意しています。
多分オリジナルバージョンを無料配布する予定。
どうも、欧米で大ヒットしてるらしいから日本版出して一発当ててやろう!という感じに原曲をガン無視した日本語歌詞でカバーしたという設定です。

タイトルは
今夜は帰らない

です。

普通に思いついたタイトルです!

歌詞は1日で作りました。
こういう歌詞はAIに頼らなくともいくらでも出てきます。

東條平八郎(aka.TJH8)の頒布品「Grand Ring」

今回も今回もカセットテープを制作しています。
「Grand Ring」は、多分往復20分のカセットに4曲収録予定です。

今夜は帰らない(リミックス)

「Disco Fever Tonight」の日本語カバーのリミックスです。
まだ作ってませんが・・・。

「Grand Ring」

タイトル曲は、大阪万博がテーマです。

小生は万博に計3回行ってます

散々金の無駄使いと言われて前評判が最悪だった今回の万博ですが、実際に行った人のSNSの口コミにより大いに盛り上がってしまうという状態になりました。

どのパビリオンも最高!ってことでもなく、楽しいところもダメなところもあって、それも含めて楽しめました。

自分的に最も良かったのが、どうしても食べたかったトルクメニスタン料理を3回目のチャレンジに失敗して、パビリオンを後にしたときに目にした、大屋根リングから夕日が沈む光景です。

大屋根リングの夕景

ヘトヘトになりながらも、ああ来て良かったな・・・という気持ちになりました。

現地で歌詞を思いついてiPhoneにメモしました。
そういうのを楽曲として記録しておこうと思ったのが、タイトル曲になります。

風の強い場所

もう一曲は、カバー曲になります。
1990年代にアンダーグラウンドシーンで活動していたあるバンドに参加していた知り合いの曲です。
そのバンド、ネット上では精神が崩壊しそうな怖い曲で有名らしいですが、ボーカルのA.Kさん(仮名)が自作してお蔵入り?になっていたデモ音源をふとしたきっかけから拝聴させていただいて、リミックスとかしてみたら?と言われたまま数年寝かせていたのを、突如思いたってSynthesizer-Vでカバーしてみたのが本作です。

元の音源が、コクトーツインズのように幻想的なエフェクトがかかっていてコード感が掴みづらいなあと思っていたのですが、なんとか頑張って耳コピしてトラックを作って、ボーカルも入れてご本人に確認してもらいました。
結構原曲に忠実なベースラインで作ってみました!と言ったところ

斬新なベースの解釈ですね!

と言われて、ええっ?違うの?と思ったという曰くつきの曲になります。

それでは、第一展示場G-24bでお待ちしています。

SUNO AIにポストパンク的な曲を作らせてみたらどうなるか?

みなさんこんにちは。 若草レコードの代表、東條です。

最近、生成AIが大ブームですね(挨拶)。

生成AIで作曲


無限軌道との定例会(カレーを食べにいくだけ)で、無限軌道から

「SUNO AIに課金してみたよ!1ヶ月500曲作れるんだけど、なんか、いいプロンプトがあったら教えてよ!」という知っとく情報を入手したので、試しに遊んでみることにしました。

いきなり、恥ずかしいプロンプトを無限軌道に送って鼻で笑われるのは嫌だったので、

「参考になるプロンプトのサンプルを送ってください」

と言って、送られてきたのが

guitar,vocal,1980s,danceable,new wave, nasty vocals

こ、これ無限軌道が考えている東條の音楽性をプロンプトで表現したものですよね。

無限軌道に送る前に、無課金版で作ってみることにしました。

プロンプト
dance, nasty vocals, 1980s, progressive, disco, vocal, new wave, guitar

suno.com

悪くないと思うけど、1980s要素が希薄というかなんというか。そうじゃないんだ。
これが、無課金版の限界なのか?

もうちょっと、1980年代初めくらいのポストパンク感を出せないのか?

と思って、色々いじってみました。

プロンプト
post-punk, surf guitar, new wave, krautrock, key of e major, female vocals, rock, disco, disco feel, 130 bpm

suno.com


サーフィンっぽいテケテケしたギターを入れたかっただけなのに、思いっきりドラムパターンがサーフロックですね。

無限軌道が課金版で作ったのがこちら。

プロンプト
new wave, surf guitar, rock, female vocals, disco, krautrock

suno.com

なんか、急に完成度が高い感じになりますね。
ブロンディみたいな感じ?

こんなことをやってる場合ではないんですよ。
ああ、忙しい忙しい。



M3 2025 春 ご来場ありがとうございました!新作解説

みなさんこんにちは。 若草レコードの代表、東條です。

早速ですが、先日のM3 2025春出展のご報告です。

今回も、たくさんの人に若草レコードの音源をお買い上げいただけました。 この場を借りてお礼申し上げます。 ありがとうございました!

EDGEy Tracks#2 解説

今回の無限軌道の新作は、M3 2024春でリリースした「EDGEy Tracks#1」に続く「EDGEy Tracks#2」です。 つまり、Behringer EDGEとRoland T-8で作った100個のループから厳選して11曲のミニマルトラックに仕上げたものになります。

mugenkidou.bandcamp.com

「先に大量にループやパターンを作っておく」という、無限軌道が得意とする楽曲量産テクニック全開のアルバムになっています。

2024年2月のツイート「2023年11月末から着手したミニマル百人組手プロジェクト。EDGE+モジュラー+SP-404mk2でひたすらミニマルなループを作り続けて、今日で100ループ完成。このループを厳選して何曲仕上げられるか」というので作られたのが、前作「 EDGEy Tracks#1 」なのですが、まだ続けていたのかという驚きがありました。 「EDGEy Tracks#2」は、無限軌道ファンならかなり安心しておすすめできる内容なので、あまり解説する必要がないです。

一方、フリーダウンロード曲の「THE NARROW SPACE」について気になっている人も多いはずなので、解説しておきます。

mugenkidou.bandcamp.com

「劣化したヒプマイみたいな下手くそなイラストは誰が描いたんだ?」
と思った人も多いのでは?

イラスト苦手なんで、多分これ1枚で2曲分くらいのHP使ってますね…

あまりにもイラストの仕上がりが遅い東條に痺れを切らしかけた無限軌道が、ChatGPTに指示したプロンプトから推測すると「DJ無限とMC素数による二人組のヒップホップユニット、The Narrow Spaceは、Trap Beatに乗せて激狭物件への愛をラップに乗せて表現しています」ってコンセプトのようでした。

ちなみに東條もSynthesizer-VのLiamでラップに参加しています。

調子に乗ってカラオケボックスに2時間ほどこもってコピーを試みたものを提出しましたが、

無限軌道に

「フローが全然違う!(ダメだよこれ)」

と言われたのが印象に残っています。
そこ、こだわりポイントだったんですね…

Coral Sea TJH8

TJH8としての新作カセット「Coral Sea」は3曲入りですが、bandcampでダウンロードすると2曲追加で聴けるものでした。 当初、30分テープに全曲入れたものを制作していましたが、入手した中国製ブランクカセットの品質にばらつきが多くて確認のために試聴したところ、異様にゲインが低く録音されていたので、改めて国産ビンテージカセットテープを使用したため、3曲入り10分になってしまいました。

内容的には、前回同様にSynthesizer-Vの重音テト+Maiをボーカルに据えて、70年代後半〜80年代前半くらいのNewWave/Post-Punkを意識したいつものサウンドです。

tojoh8.bandcamp.com

コーラルレッドの海

今回は、あまり明確なコンセプト(前回のようなシューゲイザーっぽい曲とか)はなく、DigitechのTrio+というLooperに、60年代のR&Bのようなベタなコード進行を入力したら生成されたテクノポップ的なパターンをヒントに作りました。

コーラルレッドの海って赤潮かよ…って言われそうですが、珊瑚礁がある奄美群島のイメージで考えたタイトルです。
奄美大島に単身赴任した銀行員から聞かされた話を元に、奄美大島出身の女性の視点で曲の世界観を組み立てました。
あまり直接的な表現にならないように苦労しましたが、気分転換のために読んだ下村富美の「花狂い」という常世伝説をモチーフとした短編漫画から多少のインスピレーションを得ることができました。
下村富美は寡作であまり知られていませんが、物理本を手元に残してある好きな漫画家の1人です。

Chaotic Dragon Laboratory Mugenkidou remix

この曲は、昨年秋のM3でリリースしたものの無限軌道リミックスです。
ポップな仕上がりの「軽快」と、かなりダビーで暗く重い「荘重」の2パターンを作ってもらいました。
もうちょっとマシなタイトルを考えろと言われそうですね。

遭遇

この曲は、Chaotic Dragon Laboratory Mugenkidou remixの「荘重」バージョンが結構気に入ったので、それを元に別の歌モノに仕上げたものです。 原曲である「薬種問屋混沌街店(Shoow/祀さん)」という曲には、別テイク「Encount」が存在するのですが、その曲のピアノの旋律をほぼそのまま歌メロにしています。
インストに歌詞をつける行為は、伝統的にリスキーな行為(だいたい笑ってしまう仕上がりになる)だと思いますが、意外とうまくまとまりました。 原作者から「原曲の方がリミックスに聞こえてしまう」とのお褒めのコメントをいただきました。

めちゃくちゃ会いたくないやつと最悪のタイミングで遭遇してしまいがちな状況をゲームの登場人物になり切ってなんとか衝突を回避しようとする厨二病的な心情を、普段使わなそうな語彙を使って表現しています。

(龍みたいなやつ)とは、あまり深い意味はないのですが、小生が作詞家として影響を受けている「横山剣」が、少年時代に初めてキャロルの矢沢永吉を見た時の衝撃を「龍を見た」と表現した話がとても好きで、なんか危険なものに遭遇してしまった感じを出したくてつけたサブタイトルです。

最後に

DLコード、死蔵しないでちゃんと引き換えてね。

M3 2024 秋 ご来場ありがとうございました!新作解説

みなさんこんにちは。 若草レコードの代表、東條です。

早速ですが、先日のM3 2024秋出展のご報告です。

いつもの若草レコードブース

今回も、たくさんの人に若草レコードの音源をお買い上げいただけました。 この場を借りてお礼申し上げます。 ありがとうございました!

JOXX 無限軌道 解説

今回の無限軌道のアルバムは、ラジオ好き、特にTBSラジオ好きなら気付いてもらえるかもしれないネタを散りばめてます。

ということで、全曲名がそもそも色々なラジオ局のコールサインだとのことでした。。JOAUとかJORFとか。。

ラップは頭が悪いという炎上しそうな誤植
  当初、無限軌道からは

「トラップとかシカゴハウスみたいな、バカっぽい頭悪そうな曲を作ってみようと思ってる」

と聞いていましたが、実際に聞いてみると「年齢とともに心地よいと感じるBPMは下がって来る」という無限軌道の持論を見事に裏切る、みょうに突き抜けたアッパーチューン(死語)が収録されていました。

今までとちょっと違う知能が低い音色をウワモノに平気で使っていながらも、よくよく聞いてみるとしっかりミニマルの手法を踏襲しているところは筋が通っているな・・・と感じます。

余談ですが、無限軌道と打ち上げをやっている時に「ミニマルなユーロビートって作れないかな」という話で盛り上がったことがありますが、自分はほぼ忘れていましたが、実は隠れて作ってそうですね。

「JOXX」は、通して聞いていると熱心なリスナーの皆さんならば、「ああ、いつもの無限軌道だ」とわかる内容だと思うので、曲の端々に散りばめられた小ネタを楽しんでいただきたいですね。

ジャケットのイラストの頭の悪い感じ、どうしたんですか?と聞いたところ、AIで生成したとのこと。
無限軌道がどういうプロンプトでこのジャケットのイラストを生成したのか気になるところです。

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Don’t Look Back TJH8

tojoh8.bandcamp.com

Don’t Look Back

Xで次回はシューゲイザーっぽいのを作ると言ってしまったのをM3開催1週間前に思い出して、慌ててマイブラとかライドとか探してみたのですが、CDが一枚を残っていなかったです。

Wikipediaで、シューゲイザーを調べると深いディストーションギターとポップな甘いメロディと囁くボーカルが特徴だそうで。 どうすれば、そういう曲を脳内で生成できるか、あれこれ考えた結果思いついた設定。

ブルーススプリングスティーンの母校の高校生がラモーンズみたいな曲を作ったら、シューゲイザーみたいになるのでは?

フィルスペクターのようなポップなサウンドとノイジーなギターに載せて甘い囁くような声で歌うとシューゲイザーになるはずだというコンセプトで、 作詞作曲したのが「Don’t Look Back」です。

若い労働者を代弁するような歌詞(パワハラに苦しむ20代の後輩がモデル)と唐突な韻の踏み方などは、日本のブルーススプリングスティーンと言われていた、佐野元春氏も少しだけ意識しています。

Chaotic Dragon Laboratory

この曲は、無料配布用シングルの重音テトのイラストを描いていただいたShoow/祀さんのインスト曲「薬種問屋混沌街店」のコード感を耳コピで強引にベースラインを生成して、勝手なイメージで歌詞もつけたものです。

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こちらは、元曲が収録されている「Chaotic Laboratory」
booth.pm

本当は90年代のBlurを目指していたのですが、仕上がりはジョンフォックスが抜けてダサくなった頃のウルトラヴォックスっぽいなと思っています。

Dad Synthseizer 303 2nd Edition

この曲は、無限軌道の無料配布シングル「Dad Techno」が原曲です。

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原曲のデータをもらった段階で仮題「HIPHOP303」だったのですが、異様に攻撃的な歌詞を作ってしまったために、無限軌道の曲名も影響をうけて変更されました。

「Dad Rock」という概念、つまり「お父さんが聞いてるようなロック」の話がXでも話題になることがありますが、テクノも高齢化が進んでいるので、TB303とかお父さん世代の楽器だなあと思って、勝手に「Dad Synthseizer」という概念を考えました。

物理シンセでライブを行うことを「マシンライブ」とわざわざ表現する時代ですので、シンセ機材はもはやお父さん世代のものなんだろうなと思います。 モジュラーシンセでもKORGでもベリンガーでも、楽器に貴賎はないので気にしないで機材おじさんライフを楽しもう・・・という曲です。

Synthseizer-Vによる英語ラップも、なかなかいい感じ(自画自賛)に決まっていますね!

ラップの一部引用ネタに気づいた人は、お友達になりませんか?(定期)

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最後に

DTMとか宅録って、自分で全部やる楽しさもあるのですが、他の人が自分にない想定外のことをやってくれるともっと楽しいと思います。
なので、歌ってくれる人、ギターを弾いてみたい人、ドラムを叩いてみたいとかいたらぜひご連絡ください。

新作情報 M3 2024 秋 第二展示場2階 ク-28aでお待ちしています。

みなさんこんにちは。 若草レコードの代表、東條です。
「あいつらもう、流石に高齢だし引退したんじゃね?」と思っていた人も多いのではないでしょうか?(定期)

早速ですが、今回はM3 2024秋出展のご案内です。

無限軌道は、「JOXX」というアシッド、ミニマル、トラップなアルバムを出すみたい。 無料シングル「Dad Techno」も配布するとのこと。

まず、JOXXのジャケット・・・ファンシーなイラストが不穏ですね!
10曲収録されているのですが、曲名が全てJOで始まる英字四文字です。
多分、なんか意味はあると思います。
気になる人は、M3会場で本人に聞いてくださいね!

また、恒例の無限軌道の曲にボーカルを入れるシリーズですが、無料配布シングル「DadTechno」を元に「Dad Synthesizer 303」という曲を作ってみました。

タイトルだけで各方面から非難されそうな感じなのに、歌詞も危険です。 まあ、KORGとROLANDのシンセってコスパいいよね・・・楽器に貴賎はないから楽しもうねって内容です。

「改めて聞くと、攻めた歌詞だねw(無限軌道談)」

本来、前回のM3でごく一部で好評だった「ずっと緊急事態でいいのに」という曲のリミックスを配布する予定でしたが、2曲入りになりました。 「Dad Synthesizer 303」は、無料配布版とカセット版で異なるバージョンが収録されています。 物理ベースと物理ギターの音は、色々とバランスを壊してくれるので最高ですね!

今回もカセットテープを制作しています。 「Don’t Look Back」は、5曲入りの予定ですが、カセットが30分あるのでもうちょっと増えるかも。

左はShoow/祀さんによる重音テトのイラスト

30分のブランクカセットを仕入れたのでたくさん曲が入ります!

タイトル曲の「Don’t Look Back」ですが、今回はシューゲイザーって言ってたのを3日くらい前に思い出して、慌てて作ってみました。
精神的に追い詰められて、70年代のブルーススプリングスティーンを3時間くらい連続で聞いたら、多分脳内でシューゲイザーが生成できる気がしたのですが、そうでもなかったです。

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今回、無料配布盤のジャケットのイラストは、Shoow/祀@Neu_13Mi さんに描いていただきました。

同氏の曲「薬種問屋混沌街店」のカバーもカセットに収録していますので、そっちもお楽しみに。

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それでは、第二展示場2階 ク-28aでお待ちしています。