みなさんこんにちは。 若草レコードの代表、東條です。
久しぶりにブログを更新します。 「あいつらもう、高齢だし引退したんじゃね?」と思っていた人も多いのではないでしょうか?(定期) 早速ですが、今回はM3 2024春出展のご報告です。
Take Me Onという無料配布トラックについて
M3恒例?になりつつある、若草レコードのフリーダウンロード音源ですが、今回は無限軌道と東條がそれぞれ別に「Take Me On」という曲をリリースしました。
無限軌道が
今回もなんかやろうよ!
と提案してきたので
「そ、そうですね」
と言っていたら、
「クラフトワークが80年代にa-haみたいな激しい売れ線エレポップを狙ってみたら」
というニッチな設定のトラックを提示してきたので、とりあえずジャケットだけはあの有名なMVの鉛筆で描いた漫画タッチを狙ってみました。
しかし、なんか違うな・・・と思ったので、文具屋に行って10B鉛筆を購入して、スケッチブックに絵を書き始めました。自分の曲もまだ仕上がっていないのですが、それどころではありません。
無限軌道のジャケ画の方が、「今夜はブラックマンデー」のジャケットから継続しているキャラクター設定で描かれていますが、東條版は全く唐突に出現したキャラクターです。
この鉛筆画にハマったおかげで2営業日くらい消費しました。
肝心の中身ですが、無限軌道のは通常バージョンとDS-10バージョンが収録されています。
東條のトラックは、1980年代の踊れない12インチリミックス通常バージョンです。 さらに踊りづらいバージョンが新作「EMERGENCY」のボーナストラックに収録されているのでそちらもどうぞ。
無限軌道の新譜「EDGEy」(解説)
無限軌道の新譜はひたすらミニマルな音を追求した11曲入りアルバム「EDGEy」です。
曲名すらもただ#1〜#11というミニマルさ。
今回はひたすらミニマルといいつつ、いつもわりとミニマルじゃないか?と思うわけですが、ジャケットも含めディテールが確かにミニマルさを強調しているのは間違いないですね。
なぜ、ミニマルかというと無限軌道のXをチェックしていて分かったのですが
これが、2024年2月のXのツイートなわけですが、100ループで作られたのが、おそらく本作なのだと思われます。
というか、タイトルの「EDGEy」ってベリンガーのアナログモジュパーカッションシンセから来てるのか!さらに、ジャケットの絵柄も「EDGE」の色だよね・・・と気がつきました。
モジュラーシンセにほとんど興味が無い人間なので、無知を晒していますが、まあそういうことです。
「EDGEでミニマルなループを組んでると単調になりがちなんだけど、トリガーシーケンサーで303のアクセント的な効果を追加したら、いい感じのグルーブを出せるようになった。 できたループをSP-404mk2経由でDAWに録音してる。」
ってことですよね?
I HOPE THE EMERGENCY LASTS FOREVERの解説
TOJOH8の新作は、3曲入りシングル「EMEGENCY」(長いので省略)です。
あと2曲並行して作っていたので、ミニアルバムとして出したかったのですが、間に合わなかったです。
明日の朝5時に
以前作った別の曲のフレーズを再利用した曲ですが、2000年代初頭、ソウルフルかつグルーヴィーな和モノが好きだった時期を思い出しながら作ってみました。
実は、こういうテイストにする気は全くなかったです。 ある日YouTubeで、某大御所ハードロックバンドの「移⚫︎の歌」という曲の動画がYouTubeでレコメンドされたことがあり、日本語訳した歌詞があまりにもダサかったので、
正直、たいしたことねえな
と凄まじい思い上がった言葉が脳裏に浮かびました。
これ、ドラムと印象的なギターリフだけだよね・・・
と思いつつ、微妙にインスパイヤされた結果がこのトラックです。 KORG GadgetのSantaAnaを使ってみましたが、歪ませるとアタックが強すぎてよろしくなかったので、物理ギターで一発録りを決めました。
歌詞に関しては、そんなに深い意味いつも注意していることなんですが、
普段使わない言い回しや難しい表現を使わない
リズムに歌詞の音が乗るように言葉を選ぶ
ってかんじなんですが、一番影響を受けているのは多分、CKBの横山剣先生だろうと思います。
ずっと緊急事態でいいのに
数年続いた「緊急事態宣言」発出後の生活ですが、気がついたらいつの間にか普通の生活に戻ってしまっていますね。
緊急事態宣言が出た時「台風が来て休校になった時の中学生のような心理状況」になった人も多いと思いますが、皆さんどうなんでしょう?あれほど盛り上がった「あつ森」も今やログインすると、部屋には虫が走り回っているし、「はは」からの手紙や贈答品もたくさん滞留していました。 会社の後輩から教えてもらったフレンドコードも、きっと社交辞令で教えてくれただけで、本当に遊びに行ったらドン引きされるんだろうなと思って使わないままでした。
それはそうとして、リアルで会社の飲み会に地腹を切るのも嫌だし、休日にキャンプとかツーリングに誘われたりするのも内心迷惑に感じる人間なので、そういうのが好きな人が外出できずに家で悶々としているのに対して、インドア派の人たちが持っていた「不思議な一体感」は、それはそれで楽しかったわけです。
そういう非常時に高揚感に似た感情をなんとか表現してみたいと思って作ったのが、「ずっと緊急事態でいいのに」という曲です。このアイデアは緊急事態の真っ最中から持っていたのですが、ようやく冷静に考えられるようになったので、捻り出すことができました。
曲に関しては、いつものように「弦楽器で演奏しやすいコード進行」になっています。いつでも、フィジカルな編成で演奏できるように備えているわけです。とはいえ、全然呼ばれることもないので、そろそろライブ活動も再開していこうとは思っています。
Take Me On You Too
無料配布バージョンと少し異なるバージョンです。
引用?しているベースラインの元ネタが分かる人がいたら、むしろお友達になりませんか?って気になりますね。
いつも同じようなことを言ってますが。
お買い上げくださった皆様へ
お買い上げくださった皆様、ありがとうございます。
今回第三号になる、謎のフリーペーパー「若草レコード新聞」を大量に配布しながら、執拗に視聴を勧めたこともあってか?予想以上にお買い上げいただきました。
我々(小生)は、とにかく自分が作りたい物を形にして、誰かが多少の興味を持ってくれただけでモチベーションを維持できるという非常にリーズナブルなトラックメイカーですが、ぜひ、SNSでもYouTubeでも一言感想をお聞かせください。
それでは、皆さん良い音楽ライフを!